テレビ朝日『相葉マナブ』で「電卓は日本の発明」と言ってたけど…

このごろ、研究意欲が薄くなっているので、口を開けてテレビを見る時間が増えた。

テレビ朝日『相葉マナブ』の中で日本で発明された製品を探すというクイズがあった。

その中で電卓を日本の発明と紹介していた。画面を見るとポケット電卓が出ていたので少しは納得した。

しかし、番組上のイラストで紹介されていた初期の電卓は1964年製のシャープ(当時は早川電機)のCS-10Aだった。

情報処理技術資産 – CS-10A

http://museum.ipsj.or.jp/heritage/CS-10A.html

1962年にイギリスで最初の電卓が発売

残念ながら、このクラスの電卓なら1962年にイギリスのBell Punch社が発売したAnita Mk 8のほうが早い。

Vintage Calculator Web Museum – Anita Mk 8

http://www.vintagecalculators.com/html/anita_mk_8.html

オールトランジスタ製という意味ではCS-10Aが確かに最初だが、利用者にとっては、どちらも、机の上に置ける卓上式である。

しかし、Anita Mk8は13キログラムでCS-10Aは25キログラムぐらいあったらしい。米の袋と同じものを持ち歩くのは大変である。

しかも、AC電源で動作する。電気のないところでは使えない

それでは、持ち運び可能な電池式の電卓ならどうだろうか?

1967年に米国で弁当箱ぐらいの携帯型電卓が発明

最初の持ち運び可能な電池で動く電卓は米国のテキサス・インスツルメンツで発明された。

しかし、商用ではなく試作品で終わった。

Texas Instrument Cal-Tech

http://tiplanet.org/forum/viewtopic.php?t=10275

これは感熱式プリンタに計算結果を出力するタイプで、今のものとは少し違う。

640グラムで弁当箱程度の大きさだったらしい。それで充電式で4時間使用できたという話だ。

後にキャンノンがこの設計図を買い取って1970年にポケトロニクスを日本国内で販売した。

これが最初の普及型の携帯電卓だという話。

計算機博物館 – Canon Poketronic (1971年)

http://www.funkygoods.com/calc/pocketronic/pocketronic.htm

それじゃあ、片手で持てる最初のポケット電卓は?

1971年に日米共同開発のポケット電卓が発売

世界で最初のポケット電卓はBusicom LE-120Aである。これは米国のMostek社と日本のビジコム社が共同開発したものである。

この辺の話は下記のリンクに詳しく書いてある

計算機博物館 - ビジコン ポケット電卓
http://www.dentaku-museum.com/calc/calc/10-busicom/busicom/busicom.html#le120a

で、電卓は日本が発明したの?

で、個人的な意見だが、答えはポケット電卓なら「そうともいえる」、まあイエスか。机の上に置ける電卓なら「ノー」である。

ちなみにビジコム社の電卓にもインテル入ってたらしい。パソコンのご先祖様です。

ビジコン社製電卓とインテルi4004 国立科学博物館
http://shinkan.kahaku.go.jp/kiosk/kioskviewer.cgi?floor=A2&chunk=18&lang=JP&type=K3&page=05

まあ、バラエティーですから、重箱の隅をつついても、しかたないんですけどね。

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